第2弾 バイパスコンデンサー(命名:Kitto Inazma(きっとイナズマ))を作ってみよう!
2005年4月6日UP
2005年9月6日UPDATE
2005年10月10日UPDATE
2007年1月29日UPDATE

第2弾は、バイパスコンデンサーを作ってみます。(まぁ、早い話がホ○トイナズマの自作です。(笑))

この、バイパスコンデンサーというもの、H○t Inazmaなんていう商品名で市販されております。
装着された方曰く、トルクが太くなった〜、燃費が良くなった〜という声が多く聞かれますが、
実際にどうかわからないですので、一先ず、ネットで情報検索。絶対眉唾モノだよなぁ〜と半信半疑で〜(笑

数多くのレビューを見ることができますねー
また、調べていくうちに、この商品の類似品もオークションなどで出品されているのを見つけました。
オークションで出品されているものを見ると、手作りのモノが多いです。

っということは、これはD.I.Y.できるのではないか? と思い、再びネットにて検索開始。
すると、市販品のH○t Inazmaを分解しているページを見ることができまして、ア然としました。

・・・・・。

キラキラと光るエグイ形をした金属ケースの中には、コンデンサーが並列に接続されているだけです。
ハッキリ言って、ボロ儲けですね。(笑)
ますます、D.I.Y.したくなりました!

と、そんなこんなで、D.I.Y.の仕方です。
とりあえず、揃えるモノから〜


・audio-technica製 8sq Red ケーブル(50cm) ¥225(¥450/m)(山長通商さん(ラジオセンター内))
・audio-technica製 8sq Blueケーブル(50cm) ¥225(¥450/m)(山長通商さん(ラジオセンター内))
・タカチ電機工業製 超耐熱樹脂ケース SW-T75 ¥171(ヒロセテクニカル・地下1階)
・東信工業製 電解コンデンサ 25V 105℃耐熱 470μF ¥40(千石電商・地下1階)
・東信工業製 電解コンデンサ 25V 105℃耐熱 1000μF ¥60(千石電商・地下1階)
・日本ケミコン製 電解コンデンサ 25V 105℃耐熱 4700μF ¥200 (瀬田無線・駅前パーツ店さん(ラジオセンター北側))
・サンハヤト ガラスエポキシ 基板 ICB-288G (47mm x 72mm) ¥115(千石電商・1階)
・サトーパーツ ヒューズボックス F-200 ¥50(田中無線電機さん(ラジオセンター北側))
・メーカ不明 ガラス管ヒューズ 自動車用 30A ¥20(山谷電気商会さんラジオデパート内)
・メーカ不明 8sq - φ5 端子(2コ) ¥42(2コで)(山本無線さん(ラジオセンター内))
・メーカ不明 8sq - φ8 端子(2コ) ¥54(2コで)(山本無線さん(ラジオセンター内))
・メーカ不明 8sq用 ケーブルパンツ Red ¥5(山本無線さん(ラジオセンター内))
・メーカ不明 8sq用 ケーブルパンツ Blue ¥5(山本無線さん(ラジオセンター内))
・メーカ不明 M5 x 10 ネジ・ナット・ワッシャ セット (2セット) ¥22(2セットで)(近所のホームセンター)

以上です。
(金額を2005年10月10日UPDATE)

2005年9月6日UPDATE
※1 今回、日ケミ製の470μFと1000μFのコンデンサが手に入らなかった為、東信工業製のモノを使っております。
    (東信工業製の方が信頼あります。)
※2 日本ケミコン(日ケミ)製のKMGシリーズは、質がよろしくないようですが、別に、PCの電源周りに使うワケ
   ではないので、安さを追求ということで、気にしないことにします。(笑)
※3 内部の配線と外部の8sqのケーブルとバランスが取れていません。
   安く上げたい方は、8sqのケーブルではなく、もっと細いケーブルでもOKです。
   ぢゃ、何で、8sqなんて無駄に使うの? そりゃもう、「エンジンルーム内の見た目」に決まってるぢゃないですかっ!

もっと安いところを探せばあるのかもしれませんが、上記のモノで1250円弱で済んでしまいます。
見た目は単なる黒いハコですが、中身の構成はH○t Inazmaと同じですから〜
H○t Inazmaが2万弱くらいしてしまいますので、相当にリーズナブルです!
見た目を気にされない方には、もってこいのではないでしょうか。

さて、いよいよ製作に移ります。
まず、基盤をカットします。

このように、パーツを載せる面を上にして、基板の穴の左端の列と下端の行に沿ってカットします。
ノコギリなどで簡単に切れますが、私はニッパーでプチプチと切ってしまいました・・・

その後、パーツを載せる位置をマーキングします。

横を文字列、縦を数字行としまして、
470μFのコンデンサ:A10・C10
1000μFのコンデンサ:B21・D21
4700μFのコンデンサ:G21・J21
ヒューズボックス:M12・M22

とします。

ちょっと判りにくいですので、写真に文字を入れたモノを示します。


次に、パーツを載せる位置を説明します。
ただし、まだパーツは載せないでください。


以上のように配置する予定です。
このままでは、ヒューズボックスの端子の部分が基板にささりませんので、
ドリルで穴をあけます。穴の大きさは、1.5mmです。
穴をあけた状態を下に示します。


次に、パーツを配置していきます。
配置しますと、このような感じになります。
+と−を間違えないよう、配置してください。


さて、パーツのハンダ付けに移ります。
まずは、現状態での基板の裏面を見てみます。
パーツの足は曲げていない状態ですが、恐らくこのような感じです。
そして 、パーツの足をこのような状態に曲げてください。(写真が見難く、スミマセン・・・)
本当であれば、リード線を使って、キチンと配線しないといけないですが、面倒なのでパーツの足をそのまま利用です。(爆)
パーツの足の長さがちょうど、ピタピタくらいになるはずです。
また、4700μFのコンデンサの足を、FUSEの足に巻きつける感じにしてください。


そして、ハンダづけをします。
ヒューズボックスの上側の足は、まだハンダ付けしないでおきます。
また、パーツの足同士の接点も、キチンとハンダを流しておいてください。


次に、外部からそれぞれのパーツへ電流を流す為のケーブルを設置する穴をあけます。
場所は、上記の表記方法で示しますと、
ケーブル設置場所 −側:C5・D5・C6・D6
ケーブル設置場所 +側:K5・L5・K6・L6

となります。


上記の場所あたりに、M5のネジを通しますので5〜5.2mmほどの穴をあけます。
あけた状態を下に示します。


そして、この穴に通したネジとコンデンサとを結ぶ、リード線を配置します。
今回使用したリード線は、車内の電気の配線で使用した線の余りを使っています。


もちろん、ハンダ付けです。



ここで、一旦、基板から離れまして、ケースとケーブルのセッティングをします。
まずは、ケースにケーブルを通す穴をあけます。
適当にあけた為、位置はハッキリしておりませんが、基板の穴位置とあわせつつ穴をあけてください。
また、ケーブルの太さは、φ○です。

私の持っているドリルではあけられない為、適当にドリルで穴をあけた後、リーマを使って、穴を大きくしていきます。
その際、穴を大きくあけ過ぎないよう、常にケーブルを通し、確認しつつ行ってください。
あまり大きくあけすぎますと、チリやホコリなどが入ってしまいます。
(入ったところで、トラブルになるほどの精密な機構はしていませんので、問題無いといえば無いのですがー)
このような感じであけます。




ケースに穴をあけましたら、ケーブルを通します。
ケースの切り欠きを上にした状態で、あけた穴に向って左側に+のRedのケーブルを通します。
あけた穴に向って右側に−のBlueのケーブルを通します。

その後 、ケーブルの被覆をむきまして、8sq - φ8の端子を圧着します。
なお、8sq - φ8は、ケースの外側の端子になります。


そして、ケースの内側の方に、8sq - φ5の端子を圧着します。
両方、圧着し終わった写真がこちらです。



再び、基板に戻ります。
今の状態でも特に問題はありませんが、絶縁とショック吸収を兼ねまして、ホットボンドで固めます。
まずは、裏面です。


次に、表面のそれぞれのパーツを基板に固定します。
基板上面より。


基板横より。


基板斜め上方より。


いよいよ最終手順です。
完成まであと少しです!
M5のネジを、8sq - φ5の端子に通し、ホットボンドで固めた基板にネジを通し、ワッシャーを噛ませ、ナットで締付けます。
固定する際、 基板裏面のリード線を挟み込むことを忘れないで下さい。


それから、基板の裏面をホットボンドで固めます。


かなりキツキツな状態ですが、そのまま基板をケースに沈めこみます。


ちょっと無理無理な状態ですが、そのまま押し込んでしまいます。(爆)
4700μFのコンデンサが、ケースのフタに触れて擦れてしまう可能性がありますので、
コンデンサの上にも、ホットボンドを盛ります。


ケースのフタをしまして、フタ回りをビニルテープで巻き、フタが外れないように固定します。
その後、ケースにあけた穴と、8sqのケーブルの間にホットボンドでコーキングします。


これで、バイパスコンデンサーの完成です!
お疲れ様でした。
「H○t Inazmaと同等の性能を持っていて、同じように動いてくれるだろう。」
という願いを込めまして、命名しました。

「Kitto Inazma」(きっと、Inazma)

です。(笑)

そんなワケで、このように完成しました。


それなりの格好になっているのではないしょうか〜
オークションに出品しましても、売れそうです。(ぉ

設置は、両面テープで付けてしまってOKです。
ただし、ケースにあけた穴より、水が入ってしまうとマズイですから、ケースの穴を下に向けたり、
水が入らないような位置に設置してください。

取付けは、+と−を絶対に間違えないでください。
間違えた場合は、ヒューズが飛ぶと思われますが、最悪の場合、コンデンサが爆発します。
取付け時は、感電しないよう、注意してください。
また、取付けた際は、できる限りECUをリセットしてください。 <コレ重要デス。(笑)


きっと、Inazmaの効果を体験できることでしょう〜♪ <ECUリセットの効果が大ですが。(爆)
(見た目がちとエグくなったこともポイントです。(笑))


2007年1月29日UPDATE
P.S.
個人的見解ですと、トルクや燃費アップってのは、微妙な所です。
プラシーボ的なモンが大きいのではないですかねぇ。
コンデンサによる、オルタネータのノイズフィルタとしての効果が大きいのではないでしょうか。
オーディオのノイズ低減にはイイかもしれないですね!
(クルマというノイズだらけの中のオーディオを変えてどーすんぢゃ。という意見もあるかと思いますが、
 そんなノイズだらけの中でも、少しでもイイ音で聞きたいぢゃないですか〜)